コーヒーが生活に馴染み、ブームと言われなくなる日が来るのを
待ちわびております。
ここでは、コーヒーブームの内容について少し説明致します。
★ファーストウエーブ
浅煎りで淹れられたコーヒーを楽しめる大衆向きのコーヒーショップ。19世紀後半~1960年代まで続き大量生産・大量消費のコーヒーの時代。
米国ではコーヒーの大量生産が始まり、家庭などに広く普及したりしておりました。
この時代のコーヒーは浅煎りのコーヒー豆を粗挽きにして煮出したような、酸味の強いコーヒーだったようです。これが俗に言われる「アメリカンコーヒー」です。
いわゆる昔ながらの「喫茶店」はこれにあてはまります。
銀ブラの時代のですね。
★セカンドウエーブ
1970~90年代までと言われており、「シアトル系コーヒーチェーン」のスターバックスがシアトルコーヒー。
深煎りのコーヒー豆を細挽きにしてエスプレッソマシンで抽出したコーヒーなどにミルクを合わせた
「カフェラテ」や、エスプレッソコーヒーベースで作る「フラペチーノ」と、バリエーションや
ファッション性・ライフスタイルを高めて、コーヒーの楽しみ方にも新しいスタイルを生みだした。
こうしたコーヒーシーンが流行してバリスタ選手権などの、コーヒースタイルも重視した波がセカンドウェーブと呼ばれていた時代です。
エスプレッソにミルクを合わせたラテの火付け役がシアトル系コーヒーと言われています。
★サードウエーブ
サードウェーブは90年代後半から始まり、コーヒー豆の産地や農園を重視し、コーヒー豆の個性を最大限に引き出す抽出方法を追求していく新しいコーヒーの考え方です。
これまでのコーヒーは、銘柄や国単位で表示されているものが多く、いくつかの農園で生産されているコーヒー豆がブレンドされているのが当たり前になってました。
それに対して、サードウェーブで重視しているのが単1種の苗木から収穫されたコーヒー豆だけを使用する「シングルオリジン」です。
この「シングルオリジン」のコーヒー豆を使い、産国、生産地、処理方法が明確になっていてカッピング評価が高得点を上げている「スペシャルティコーヒー」と呼ばれているコーヒー豆だけを厳選して使用してコーヒーを作るのもサードウェーブコーヒーの特徴です。
この「スペシャルティコーヒー」は全体の流通量の5%程しかない、とても高品質で希少価値も高いコーヒー豆このスペシャルティコーヒー豆は浅煎りに仕上げて、コーヒーが持つ本来の個性・良質な酸味(アシデティー・香りを含んだ酸味の質感)を楽しむことがサードウェーブコーヒーの流れです。
コーヒー豆本来の味や質にこだわり、コーヒー豆の表記をよりくわしくしたり、農園を指定するなど消費者にコーヒーのルートを透明にする動き。(履歴管理=高品質=高級珈琲)
日本でも
レモン果汁を飲んだような豆本来の味を生かしたコーヒーを出す店が増えています。
今年2月に清澄白河にオープンした、アメリカ・オークランド発祥のブルーボトルコーヒーなどがこれにあたります。
お茶と同様、
日本でもコーヒーブームと言われなくなる文化を築き上げたいですね。
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